レトロな雰囲気を醸し出すフェンダーミラー、若い人には馴染みがないかもしれません。そもそもフェンダーミラーとは何かというと、ボンネットの前方に付いている後方を確認するミラーのことです。
37年前まではこのタイプの車しか走っていませんでした。現在のドアミラーが認可されていなかったのです。それが輸入車の圧力?で1983年、規制が撤廃されました。
ドアミラーがここまで普及したのは『見た目』だったようです。高校を卒業した友達が、初めてシルビアを買った時は「カッコいいなー」と思ったものです。
さて、なぜタクシーはかたくなにフェンダーミラーを採用しているかというと、それなりの理由があるのです。今回は3つにまとめました。
フェンダーミラーのメリット
- 死角が少ない。前方に付いているのでより広く映せます。安全を第一とするタクシーでは重要なポイントです。
- 車両の幅を把握しやすい。狭い場所に入っていく時、ネコのヒゲのような役割を果たします。
- お客様視点でみたとき、運転手の視線が気にならない。ドアミラーだと大きく首を振らなければならず、助手席のお客様は気になるらしいです。改めて左のフェンダーミラーを見てみると、確かに目の動きだけで確認することが出来ます。
デメリットもあげておきます。「デザイン的なもの」、「鏡の距離が離れるので小さく映る」「歩行者との事故の時突起が危険」などがあります。